dmiyakoのブログ

人間ドックでもやもや病が発覚した30代女です。左側のバイパス手術を行いました。備忘録を兼ねたブログです。

酸素不足

首にカテーテルを刺して
点滴も一緒に2人部屋へ。

重症患者とされたのか、ナースステーションの前の部屋へ誘導されたけど、声量が大きな方がいてそれはどうしようもないみたいだから、お断りした。

移った2人部屋はナースステーションの斜め前だからたいして変わらないし、私も安心できる部屋だった。小さなモニターをベッド横に設置。

両親が4人部屋から荷物を移動してくれていた。

あの後、何があったか、この首の経緯をまたベラベラと話した。喉に1日管を入れていたせいか、声が小さくてかすれてうまく話せない。

全身麻酔の副作用なのか、夜中の管のせいかわからないけど、とにかく気持ち悪い状態が続いている。ベッドは斜め30度くらいでないと吐いてしまいそうで、水平に眠ることは考えられなかった。
さらに右首にカテーテルが入っているため、思い切り右側を向けない。何より測られた距離がズレたらまた局所麻酔で入れ直しになるのでは、と恐れて、この日からほとんど右を向いてない。

斜めの体勢でもそれ以上1人で起き上がることができないので両親にお水を口元まで運んでもらう。
あれだけ飲みたかった水を何度も飲む。
夕食は気持ち悪くて食べられず、ヴィダーインゼリーが精一杯だった。

夜は点滴の数だけ看護師さんが替えに来てくれるし、斜め30度だけど部屋で寝れることが嬉しかった。

数時間後の夜中、看護師さん3人に囲まれて目が覚めた。
鼻に酸素チューブ?みたいのを付けられる。

「酸素増やしますね」

私はきちんと鼻で息をしていた。
だけど、酸素の値は減っていた。
過灌流で血圧を下げているために、尿が出ずらくなり肺にお水が溜まって酸素を取り込みづらくなっている。モニターで、ここが93以上ほしい。と説明があった。
私は89とか90をうろついている。

もうちょっと酸素増やしますね、とか、何度か来てくれたけど、全然値が増えず…

ICUの時から、全力で走ったあとのように胸がずっとバクバクしていて、一時的な不整脈と言われていたため、大きく深呼吸をするように気をつけていた。かなり頑張った。
それでも値が上がらない。

酸素マスクを付ける話になって、試しにつけてみたら小さいマスクで、これはマズイと返した。何がマズイって、こんなバクバクした呼吸でこれを付けたら過呼吸になると瞬時に察した。
過呼吸の経験があるからわかるんだと思う。

それでも看護師さん達は付けようとする。
ひとりの看護師さんに、お鼻で頑張るからマスクはやめてください。絶対過呼吸になります。わたしダイビングも出来ないし、こういう狭い範囲の呼吸はできないんです。と半泣きで訴えた。
過呼吸になったら合併症になるかもしれない不安も大きかった。
それが伝わり、看護師さん達も驚く酸素レベル8の鼻チューブで頑張ることにした。
(通常は3とか4らしい)

「鼻血でちゃうかもしれないよ?(^O^;)」
何度も確認された。
「大丈夫。頑張ります」

看護師さん達はザワついていたと思う。

でもこれしかなかったからあとで笑い話にしようと思った。

逃がした酸素もまた吸い込めるように大きめのチューブ?を付けてくれて、
ゴーゴーと音がする台風のような風を鼻でうけながらwそれも意外と平気で。笑
モニターを凝視して夜中が過ぎていった。

幸いにも鼻血は出ず、
朝方には値が93や94にいくようになった。

2日連続、全然眠れない夜だった。
我ながらよく頑張った。