抜鉤
四人部屋に移動してからは、自分で頭を洗うようになり、改めて傷口を見ると医療用ステープラーでしっかりと止めてあった。見ただけで痛いので泡で優しく優しくなでまわすw
体力回復も順調で、抜糸ではなくステープラーなので抜鉤と言うらしく、すぐにその日はきた。
四人部屋のベッドに女性担当医Y先生がきて、
抜鉤したらまったくもって痛くなかった。
これでまた退院に近づいたと安心した矢先。
カサブタができてるから、と剥がされ、
「ちょっともう一度打たせてください」と。
ん?何をですか?
麻酔なしでダイレクトに頭にステープラーを打つらしい。
●●持ってきて〜と言いながら、準備を始める先生。Y先生、足の付け根の局所麻酔は上手だったけど、首の局所麻酔もY先生だった。そっちの記憶が新しいのか、淡々と進めるY先生からの逃げられない感が恐怖となり、相当な痛みを想像しパニックになるあたし。
四人部屋の他の3人もシーンとしてカーテン越しに様子を伺っていることが伝わる。
私覚悟を決めて「打つ時、いくよって言ってください」
先生「うん、いきますよ!」
バッチーン!!
( ;∀;)
バッチーン!!
頭の芯まで響く感覚。
痛みで涙がじんわり。
でも不思議とそこまでじゃないと思えた。
痛い、けど恐怖への耐性ができてきたのかも。
(いまさら)
それとも注射以外は反応が薄いのかな。
どちらにせよ強くなったなぁ…
その後は会社のメールチェックを行いながら抜鉤と退院を待ち侘びて、穏やかな時間を過ごしてました。
余談
この病院の食事はとても簡素で、病人だから食事を楽しみにしてるわけじゃないんだけど、それにしてもこれは質素だよ…と思う時があって。
ある朝の朝食
戦後かな…?
朝食だけ和食から洋食に変えてもらった
朝にコーヒーを飲む私にはこちらの方があってた。洋食があることもっと早く気づきたかった。